震災直後、のとじま水族館は震度6強の揺れにより受変電設備や配管、大型水槽の配管系統が壊滅的な打撃を受けました。日本海側最大級のパノラマ大水槽「ジンベエザメ館 青の世界」をはじめ、生命維持装置が停止する極限状態に追い込まれ、全国のニュースでも大きく報じられました。
関係者への取材によると、発災直後は道路の寸断により孤立状態となりながらも、飼育スタッフが残された自家発電装置を駆使して生物の命を繋ぎ止めました。その後、日本動物園水族館協会(JAZA)の緊急支援枠組みが機能し、全国8カ所以上の水族館へカマイルカ、ゴマフアザラシ、コツメカワウソ、ウミガメなどの生物が迅速に緊急避難搬送された経緯があります。
2024年夏の一部エリア営業再開、2025年の本館および主要水槽の復旧工事完了を経て、2026年の現在はほぼ全エリアでの受け入れ体制が確立されています。現場に立つと、震災の傷跡を乗り越えた飼育員たちの熱意と、再び水槽を泳ぎ回る生き物たちの躍動感を肌で感じることができます。