事件発生時、林夫妻には4人の子どもがいました。逮捕以降、残された家族は激しい社会的バッシングと差別に直面することになります。自宅は放火によって全焼し、子どもたちは児童養護施設へ送られ、親族関係も完全に断絶しました。
近年、林真須美の長男がメディアや手記で告白を重ねたことで、加害者家族(または冤罪を訴える被告の家族)が辿った過酷な現実が白日の下に晒されました。長男は自身の体験について「名前を変えて生きても、どこかで身元が割れ、婚約破棄や職を追われる経験を何度も繰り返した」と語っています。一時は自暴自棄に陥りながらも、現在は母の無罪を信じ、再審支援活動の一環として発言を続けています。
また、元保険外交員として多額の保険金詐欺を首謀した夫・林健治氏は、服役を終えた後にメディアの取材に応じ、「夫婦で保険金詐欺をやっていたのは事実だが、真須美に人を殺す度胸も動機もない。カレー事件は絶対にやっていない」と証言し続けています。家族の証言と複雑な家庭環境のリアルは、単なる善悪二元論では割り切れない事件の暗部を物語っています。