衆議院の総議席数は465議席であり、単独で過半数となる233議席を獲得した政党は単独政権を樹立できます。しかし、一党で過半数に届かない場合、複数の政党が合意を結んで政権を担う「連立政権」が組織されます。
日本においては、自民党と公明党による連立政権が長期にわたり基軸となってきましたが、選挙結果や民意の流動化によって過半数を割り込む局面では、立憲民主党、日本維新の会、国民民主党など野党勢力の動向が政局の決定打となります。
連立政権の形態には主に以下の2つのパターンが存在します。
1. 閣内連立(通常の連立政権):
複数の政党が共通の政策協定を結び、それぞれの党から大臣を内閣へ送り込んで共同で統治責任を負う形態です。閣議決定に合意が必要となるため、小規模な連立相手であっても政策決定に強い拒否権(キャスティングボート)を持ちます。
2. 閣外協力・部分連合:
大臣ポストは引き受けず、内閣の外から特定の法案や予算案ごとに個別合意を結んで協力する形態です。与党が過半数を下回る「少数与党」に転落した場合、法案ごとに野党の要求を呑まざるを得ず、国会運営の主導権は実質的に政策協議の場へと移ります。
政権交代が起こる背景には、与党の不祥事や経済失政による国民の強い不信感に加え、野党側が選挙協力によって競合を避け、単独あるいは連立で過半数の議席を獲得できる受け皿を構築できたかどうかが決定的な要因となります。