ここで、アングラーが最も注意すべき「ネットの誤解と現場レギュレーション」に鋭く切り込まなければなりません。近年流行しているショアジギングの感覚でタックルボックスにメタルジグを詰め込み、意気揚々と現地を訪れてトラブルになるケースが後を絶たないのが、脇田海釣り桟橋 青物・ルアー釣りの運用ルールです。
当施設では、安全確保および一般来場者とのオマツリ(仕掛けの絡まり)・針刺さり事故を防止するため、「ルアー釣りおよび投げ釣りは通年で原則禁止」という厳格な規則が敷かれています。沖合500メートルの大海原を目の前にすると、思わずヘビールアーをフルキャストしたくなる心理は理解できますが、背後には散策を楽しむ家族連れや見学者も歩いており、キャスト動作そのものが重大な人身事故を招く恐れがあるためです。
ただし、ここには2つの重要な「例外と合法攻略ルート」が存在します。1つ目は、例年秋(10月1日〜10月31日頃)に釣り台の特定エリアを限定して開放される「エギング特設コーナー」などの公式実証実験です。この期間に限り、定められたルールと区画内でアオリイカ等を狙うキャスティングが許可されます。そして2つ目は、サビキで釣った生きたアジをそのままエサにして足元や潮目に流す「泳がせ釣り(ノマセ釣り)」です。ルアーを投げずとも、生き餌を使ったナチュラルなアプローチであれば、回遊してきたヤズ(ブリの若魚)やネリゴ(カンパチの若魚)、サゴシ、大型ヒラメといった超一級のターゲットを堂々と狙うことが可能です。