読者から最も多く寄せられる疑問が、「旅先で購入したお守りを近所の別の神社に返すことは許されるのか」という点です。結論から言えば、「神社で授かったものは別の神社へ、寺院で授かったものは別の寺院へ」という原則さえ厳守すれば、別の社寺に返納しても問題ありません。
絶対に避けなければならないのは、お寺と神社の違いを混同し、神社のお守りをお寺へ、あるいはお寺のお守りを神社へ持ち込む行為です。神社は八百万の神を祀る神道施設であり、寺院は仏様を本尊とする仏教施設です。両者は死生観も祭祀儀礼も根本から異なるため、多くの社寺では異教の札を預かることを固く禁じています。
多くの神社や寺院の境内には、年末年始から小正月にかけ、または通年で古札納所(こさつおさめしょ/ふるふだおさめしょ)という回収箱が設置されています。ここに納めることで、後日神職や僧侶の手により浄火でお焚き上げが行われます。
小正月(1月15日前後)に行われるどんど焼き(左義長・お柴灯など)に持ち込むのも日本の伝統的な風習です。ただし、近年は環境保護や煙害防止の条例が厳格化されており、プラスチック製のお守りケース、ビニール袋、金属類(鈴や金具)は事前に取り外して納めるのがマナーとなっています。