かつて市場を不安に陥れた「巨額社債の償還問題」は、確実に出口へと向かっている。2023年から2025年にかけてピークを迎えていた外債および国内債の償還に対し、楽天は金融子会社の株式上場や他社との資本提携、さらにはリファイナンス向けの新株予約権付社債の発行などを駆使して難局を乗り切った。
2026年の現時点において、自己資本比率の回復と有利子負債の圧縮は急ピッチで進んでいる。格付機関による見通しの引き上げも相次いでおり、社債市場におけるデフォルト懸念は大幅に後退した。自己資金による償還能力が高まったことで、経営陣は守りの資金繰りから攻めの事業投資へと、再び舵を切る余裕を取り戻している。