独自取材と自治体の最新データをもとに警戒ゾーンを分析すると、明確な傾向が浮き彫りになる。特に注意を要するのは、和賀川や北上川の河川敷沿い、江釣子地区や更木地区の山裾、そして工業団地に隣接する緑地帯だ。
河川敷の生い茂る草木は、熊にとって誰にも見つからずに街の深部へと潜り込める格好の隠れ蓑になっている。家庭菜園の野菜や放置された果樹、屋外に置かれた生ゴミの匂いに引き寄せられ、気づけば住宅の勝手口から数メートルの距離に迫っていた事例も少なくない。山での遭遇ではなく、生活動線の真ん中で鉢合わせるリスクがかつてなく高まっている。