こうした紙遊びの背景には、日本が世界に誇る豊かな折り紙文化が息づいている。近代折り紙の父と称される吉澤章は、独自の記号法を確立し、世界中に折り紙の芸術性と創造性を広めたパイオニアである。彼が築いた基礎は、現代の一般社団法人日本折紙協会などを通じて今も大切に継承され、知育やアートとして広がり続けている。
近年では教育メディアでもその魅力が再発掘されている。例えばNHK Eテレで放送された『折り紙の魔女と博士の四角い時間』のような番組では、一枚の紙から無限の立体を生み出していくドラマティックな世界観が描かれ、世代を超えた人気を博した。ただの「遊び」と思われがちな紙鉄砲も、こうした造形文化の地平と地続きであり、表現の面白さを伝える格好の入り口なのだ。