現地を訪れる観戦者にとって最も切実な問題が、座席ごとの視界クオリティと雨天対策です。スタジアムの構造上、座席エリアによって観戦体験には極めて大きな格差が存在します。
メインスタンド指定席の見え方は、スタンドに適度な傾斜が設けられているため、フィールド全体を俯瞰して戦術的な布陣やボールの動きを把握するのに適しています。特に中央寄りの座席であれば、陸上トラック越しであってもラグビーのラインアウトやバックスの展開を十分に楽しむことが可能です。一方、バックスタンドやサイドスタンド(芝生エリア)は傾斜が緩やかでピッチからの距離が長いため、双眼鏡やオペラグラスの携行が欠かせません。
さらに注意が必要なのが雨天時の対応です。スタンドを覆う屋根はメインスタンド上段(おおむね後方10列〜15列程度)に限定されており、メインスタンド前方列、バックスタンド、サイドスタンドには雨を遮る設備が一切ありません。風向きによってはメインスタンド中段まで雨粒が吹き込むため、「メインスタンド席だから安心」と油断するのは禁物です。客席での傘差しは後方視界を妨げるため禁止されており、雨天予報時はポンチョやレインコート、濡れた座席を拭くタオルの準備が必須となります。