フジテレビが鳴り物入りで放映した2011年版イケパラですが、数字の面で過酷な現実を突きつけられました。初回の世帯平均視聴率は10.1%と2桁を維持したものの、第2話で早くも6.0%へ急落。その後も苦戦を強いられ、第5話と第6話では5.5%という危険水準を記録、全11話の期間平均視聴率は7.0%(ビデオリサーチ調べ・関東地区)に留まりました。
この数値がテレビ業界に大きな激震を与えた理由は、2007年版との落差にあります。堀北真希が主演を務めた2007年版『花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス〜』は、初回15.9%から右肩上がりに数字を伸ばし、最終回で21.0%、全話平均17.3%を叩き出した大ヒット作でした。わずか4年という極めて短いスパンで敢行されたリメイクに対し、前作の鮮烈な記憶が残る視聴者層からは放送前から「なぜ今、作り直す必要があるのか」という疑問の声が噴出していました。
ドラマ制作関係者の証言によると、当時のフジテレビ局内には「AKB48のトップである前田敦子を起用すれば、10代から20代の若年層をテレビの前に呼び戻せる」という過度な楽観論が存在したとされています。しかし、前作で小栗旬(佐野泉役)や生田斗真(中津秀一役)が見せた唯一無二のキャラクター造形が視聴者の脳裏に焼き付いていた時期において、どれほど豪華なキャストを揃えても「前作の焼き直し」「劣化コピー」という先入観を払拭することは極めて困難なミッションでした。