NHKの大河ドラマや連続テレビ小説では、時代背景に重厚感を与える重鎮として、ある時は温かい父親、ある時は権謀術数に長けた人物を見事に演じ分けた。公共放送ならではの格式高い作品群において、彼の佇まいは常に物語のリアリティを支える骨格となっていた。
対照的に、日本テレビ系の学園ドラマやサスペンス枠で見せたエキセントリックな役柄も忘れがたい。教師役から怪しい隣人役まで、視聴者の予想を裏切るトリッキーな演技で茶の間を沸かせた。善人か悪人か、最後まで視聴者に掴ませない不気味さと愛らしさの同居は、彼ならではの独壇場だった。