地震大国である日本において、接合部の強度は人命に直結する。特に、柱や梁の増設工事では、地震の揺れによって発生する凄まじい「引き抜き力」に耐えなければならない。
近年主流となっているのが、エポキシ樹脂やアクリル樹脂を用いたケミカルアンカーだ。従来の金属拡張アンカーに比べ、コンクリート内部への負担が少なく、極めて高い固着力を発揮する。化学メーカー各社は、氷点下の寒冷地でも素早く硬化する樹脂や、湿潤状態のコンクリートでも強度が落ちない特殊接着剤を競うように開発しており、現場の選択肢は劇的に広がっている。