公開から数十年が経過した現在でも、本作に対するファンの熱量は衰えるどころか、世代交代を経てさらに神格化が進んでいます。主要映画レビューサイト(Filmarksや映画.comなど)における評価スコアは4.0前後を常にキープしており、リアルタイム世代だけでなく配信で初めて触れたZ世代の視聴者からも驚嘆の声が寄せられています。
ネット上に集まるリアルな反響を抽出すると、以下のような傾向が顕著です。
- 「子供向けと思って甘く見ていたら、メデューサの石化シーンで鳥肌が立った。演出の切れ味が現代のホラー映画以上」(30代男性・レビューサイト)
- 「歴代ヒロインの中で美代子さんがぶっちぎりで美しい。ネコの姿のときの上品さと、魔界城で命を賭して戦う凛々しさに惚れた」(40代女性・SNS投稿)
- 「伏線回収の美しさという点において、全アニメ映画の中でも屈指の完成度。脚本の破綻が一切ない」(20代男性・ブログ考察)
また、本作を語る上で欠かせないのが、旧作の劇場公開版エンディング主題歌であった小泉今日子の「風のマジカル」にまつわる知られざる歴史です。
当時トップアイドルとして絶大な人気を誇っていた小泉今日子が歌う爽快なポップチューンは、重苦しい魔界の戦いを終えたエンディングに爽やかな余韻をもたらし、大ヒットを記録しました。しかし、音楽出版権やレコード会社間の複雑な権利関係の壁により、その後に発売されたVHSビデオや初期のDVDソフト、テレビ再放送版では、楽曲が「だからみんなで」(武田鉄矢作詞)や他の劇伴に長年にわたり差し替えられるという事態が続きました。
この「劇場で聴いたはずの神曲がパッケージで見られない」という状況は、ファンの間で長らく幻のエピソードとして語り草となっていましたが、近年のデジタルリマスター版や特定仕様のメディアにおいて当時の仕様が尊重され、再評価の波が広がっています。