エイトンを取り巻くパブリックイメージには、ときに過剰な批判や誤解が混ざり合っています。アメリカ現地のNBAコミュニティ(Redditや地元メディアのポッドキャスト)で頻繁に槍玉に挙げられるのが、彼の「プロ意識」に関する噂です。
サンズ時代、深夜まで人気ゲーム『NBA 2K』に興じて睡眠不足に陥っているという報道が一人歩きし、「バスケットボールに対する情熱が足りない」というレッテルを貼られました。自らを「ドミナエイトン(DominAyton)」と呼び、メディアの前で強気なビッグマウスを披露する一方で、コート上で消極的なプレイを見せた日にはSNS上で猛烈なバッシングが巻き起こります。
しかし、チーム関係者やチームメイトが語る現場での姿は大きく異なります。ブレイザーズの若手ガード陣は「ディアンドレはロッカールームを常に明るくしてくれる存在であり、決して不協和音を持ち込むような人間ではない」と口を揃えます。悪意を持ってチームを崩壊させるタイプのトラブルメーカーではなく、ナイーブで感情がプレイに直結しやすい「繊細なパーソナリティ」の持ち主であるというのが、現場の一致した見解です。強烈な闘争心を前面に出すタイプではないため、勝利への執念を求める熱狂的なファン層との間に心理的なズレが生じてしまうのが実態と言えます。