喪黒福造のキャラクター性を完成させた最大の立役者が、1989年のアニメ化から2016年に亡くなるまで声を担当した名優・大平透です。バリトンボイスに忍ばせた粘りつくような愛想笑い、一瞬で温度が氷点下になる冷酷な囁きは、後続の演技指導においても「誰にも真似できない至芸」と称されました。
2017年に放送された新作アニメ『笑ゥせぇるすまんNEW』で喪黒役を引き継いだのは、玄田哲章でした。生前、大平自身が「私の後を継ぐなら玄田君しかいない」と直々に指名した経緯があり、玄田は先代への深いリスペクトを払いつつ、太く威圧的な重量感を加味した新たな喪黒像を確立させました。
時代を下ったパチンコ・パチスロ市場においても、原作のブランド力は衰えるどころか加熱の一途を辿っています。
サンスリーから登場したパチスロ『笑ゥせぇるすまん』シリーズ(4号機から近年のスマスロ仕様機まで)は、パチスロファンからも極めて高い評価を獲得してきました。ボーナス当選時や上乗せ契機で発生する「ドーン!演出」が原作のカタルシスと完璧に融合。自力継続システム「ドンドンRUSH」や「真・極ドンドン極楽モード」は、一撃の出玉性能の高さとともに「己のヒキ(欲望)が試される」ゲーム性によって、2020年代半ばを過ぎた現在もコアな稼働を維持しています。