インターネット上の園芸情報には、初心者が陥りがちな落とし穴や古い常識がそのまま掲載されているケースが見受けられます。現場の栽培現場で判明している代表的な誤解を是正します。
誤解①:「9月に入ったらすぐにすべての種をまくべき」という罠
「秋まき=9月1日スタート」と思い込み、猛暑日が続く中でホウレンソウやレタスの種をまいてしまう失敗が後を絶ちません。ホウレンソウは25℃以上の地温では極端に発芽率が落ちる性質があります。最高気温が28℃を下回る予報が出るまで種まきを待つか、種を一晩水に浸して冷蔵庫の野菜室で数日間冷やし、発根を確認してからまく「催芽処理」を行うのが近年の確実な防衛策です。
誤解②:「古い土をそのまま使っても肥料さえ足せば育つ」という過信
夏野菜(トマトやナスなど)を育て終わったプランターの土には、前作の植物が排出した老廃物や病原菌、微細な根の残骸が蓄積しています。そのまま秋野菜を植えると、連作障害や立ち枯れ病の原因になります。古い土は一度ふるいにかけて根を取り除き、熱湯消毒や黒ビニール袋での太陽熱消毒を行った上で、完熟腐葉土や土壌改良材、有機石灰を混ぜて「団粒構造」を復元させてから使用してください。