相場の現在地を正確に測るには、大局的な視点が不可欠です。日経平均の過去10年における推移を振り返ると、日本株を取り巻く環境は根本から激変しました。2010年代半ばのアベノミクス相場から始まり、コロナショックの急落と急回復、そして東証による「PBR1倍割れ是正要請」を契機とした資本効率革命を経て、日本株は史上最高値を更新する歴史的強気相場へと突入しました。
過去10年のチャートが証明しているのは、「押し目(一時的な調整局面)を形成しながら、下値を着実に切り上げてきた事実」です。短期的なショック安に見舞われた局面でも、長期移動平均線をサポートラインとして反発を繰り返してきました。
デフレ完全脱却と名目GDPの拡大、持続的な賃上げと価格転嫁が定着した2026年の日本経済において、企業のファンダメンタルズは10年前とは比較にならないほど強靭化しています。チャートの長期トレンドを見れば、足元の乱高下も中長期的な上昇サイクルの一局面に過ぎないことが浮き彫りになります。