『22才の別れ』を語るうえで絶対に外せないのが、哀愁あふれるギターのイントロとバッキングです。一度聴けば脳裏に焼き付くあの流麗なアコースティックギターの音色は、名アレンジャー・ギタリストとして日本のフォーク・ニューミュージック界を牽引した石川鷹彦の手によるものです。
楽曲のキーはCmですが、演奏では3フレットにカポタスト(カポ3)を装着し、Am(イ短調)フォームでピッキングする手法が採られています。このアプローチにより、開放弦を巧みに生かした独特の哀切な響きが誕生しました。
洗練されたスリーフィンガー・ピッキングと、オブリガートとして絡みつくフラットマンドリンやガットギターの音色は、当時の簡易的なフォークソングの枠組みを大きく超えた芸術的なアンサンブルを完成させています。ギターコードの弾き語り入門曲としても定番ですが、細部のニュアンスを完璧に再現するのはプロでも容易ではない奥深さを誇ります。