インターネット上の掲示板やSNS動画で頻繁に見かける「道の駅車中泊おすすめスポット」という言葉には、重大な誤解と法的リスクが潜んでいる。ここを正しく認識しておかないと、現地で管理者や警察とのトラブルに発展しかねない。
国土交通省の公式見解において、道の駅の駐車場は「道路利用者の円滑な交通を確保するための休憩施設」と明確に定義されている。すなわち、運転中の過労を防ぐための「仮眠(レスト)」は24時間認められているものの、駐車場内でのテント設営、テーブルや椅子の展開、火気を使用した調理、連泊といった「宿泊・キャンプ行為」は原則として禁止されている。
かつて一部の利用者が駐車場内で煮炊きを行い、家庭ゴミを投棄した結果、夜間閉鎖に追い込まれたり「車中泊完全禁止」を掲げる道の駅が相次いだ経緯がある。そうした地域摩擦を解決する手段として急速に普及したのが、日本RV協会(JRVA)などが公認する有料区画「RVパーク」の併設である。
1泊2,000円〜4,000円程度の利用料金を支払うことで、堂々と100V電源を利用でき、ゴミ処理や生活排水のダンプ、車外での寛ぎが認められる。無料の公共インフラにただ乗りするのではなく、正規の対価を支払って地域に経済効果を還元する滞在スタイルこそが、現代のドライバーに求められるリテラシーである。