たまむら花火大会が熱狂的な花火愛好家から高く評価される最大の理由は、打ち上げ場所と観覧エリアの絶妙な距離感にあります。周囲に高層ビルや大型商業施設がほとんど存在しない玉村町の田園地帯だからこそ、保安距離を確保しつつ、観客の頭上近くで大玉を開花させることが可能です。
特に見逃せないのが、直径約300メートルに及ぶ広大な火花を散らす10号玉(尺玉)の打ち上げです。烏川河川敷グラウンドから轟音とともに放たれる尺玉は、空気が激しく震える衝撃波をダイレクトに体感させます。漆黒の夜空を瞬時に昼間のように照らし出す銀冠(冠菊)の垂れ下がりや、幾重にも色を変える変化菊の技術力は、北関東屈指の美しさを誇ります。
フィナーレを飾る特大スターマインでは、音楽との連動こそありませんが、昔ながらの純粋な「花火の光と音の力」だけで観客を圧倒する骨太なプログラムが展開されます。視界を埋め尽くす光のシャワーと地響きのような破裂音の連続は、まさに一度味わうと忘れられない迫力です。