由布岳の麓に広がる湯の坪街道は、食べ歩きグルメや工芸品店がひしめく九州屈指の散策ルートです。その中心部に位置する「湯布院豆柴カフェ」が、オープン以来衰えぬ人気を維持している背景には、日本の伝統的住空間と日本犬というアイコンが見事に融合した空間プロデュースがあります。
畳敷きの和室に置かれたちゃぶ台やテレビ、そこに佇む小柄な豆柴たちの姿は、国内外の観光客にとってノスタルジーと非日常の癒やしを同時に体感できる舞台装置となっています。観光庁の訪日外国人消費動向調査やSNSの動態データを見ても、日本特有の「カワイイ文化」と伝統的エッセンスを凝縮したアニマルカフェは体験型コンテンツとして極めて高い需要を記録しており、同店はその象徴的存在として定着しています。
現地を訪れると、開店前から店頭のインフォメーションボードを見つめる旅行者の姿が絶えません。特に午前中の早い段階から海外からの個人旅行客(FIT)が目立ち、多言語に対応した案内表示が設置されている点も、グローバルな集客力を支える要因となっています。