SNSやネット上の口コミ掲示板で散見されるのが、「再配達を夜間枠で頼んだのに来ない」「指定時間を過ぎてからドライバーから電話があった」という声です。こうした配送遅延が発生する背景には、物流業界の構造的な要因と運行ダイヤのシビアな制限が存在します。
ドライバーの労働時間管理の徹底が進む物流現場では、1人あたりの1日の拘束時間と連続運転時間が厳密にデジタルタコグラフ等で管理されています。現場の集配トラックは、18時以降の夜間配達枠に日中持ち戻った再配達荷物と夜間指定の定期荷物が一気に集中するため、積載スペースと配達ルートの過密化がピークに達します。
特に雨天時の交通渋滞や、集合住宅でのオートロック応答待ちが数件重なるだけで、15〜30分の遅配が玉突き事故のように連鎖します。「再配達依頼を出したのに荷物が届かない」というトラブルを防ぐには、19時〜21時のような最も混み合う最終枠を避け、在宅が可能な時間帯であれば18時〜20時枠などを選ぶことが、現場の配送優先度を安定させる実用的な自衛策となります。