インターネット上の旅行情報や移住ガイドでは、「兵庫県南部=温暖で雨の少ない瀬戸内海式気候」と簡略化されて紹介されるケースが散見されます。しかし、この画一的なイメージを鵜呑みにすることは、防災・生活設計上の重大な盲点となり得ます。
気象庁が蓄積してきた三木市過去の天気データを検証すると、三木市は瀬戸内気候の「降水量が比較的少ない」という長所を持つ一方で、「盆地地形特有の熱の蓄積と放射冷却」という極端な両面性を併せ持っています。冬期にはシベリア高気圧からの寒気が六甲山に遮られて内陸に滞留し、氷点下4℃近くまで冷え込むことがあります。神戸沿岸部の感覚でノーマルタイヤのまま山を越えてくると、橋梁の上やトンネル出口のブラックアイスバーンで制御不能に陥る危険があります。
さらに水害の歴史も見過ごせません。市の中央を流れる美嚢川(みのうがわ)および志染川は、ひとたび丹波・播磨の山間部に集中豪雨が降ると急激に水かさを増します。台風シーズンには、広域ニュースの三木市台風情報リアルタイムだけでなく、三木市が配信する三木市防災情報最新の河川水位カメラや避難指示情報をダイレクトに参照しなければ、逃げ遅れのリスクを招くことになります。