山口氏の現在を語るうえで避けて通れないのが、2018年の強制わいせつ事案によるTOKIO脱退および事務所契約解除、そして2020年9月に起きたバイクによる飲酒運転追突事故です。朝方の東京都練馬区で発生した事故は、呼気から基準値を大幅に超えるアルコールが検出され、現行犯逮捕という衝撃的な結末を迎えました。
この一連の出来事の根底にあったのが、医学的な診断名としての「アルコール依存症」でした。依存症は個人の意志の強弱ではなく、脳の報酬系機能が変質してしまう精神疾患です。山口氏は逮捕後、専門医療機関に長期間入院し、徹底した認知行動療法と断酒プログラムに取り組みました。
報道各社の取材や本人の手記によると、入院当初は自己否定と絶望に苛まれる日々が続いたといいます。しかし、同じ病に苦しむ自助グループの仲間と出会い、「自分は生涯酒を断たなければならない病気である」という決定的な事実を受け入れる(否認の克服)ことで、回復への確固たる基盤を築いていきました。