新天地の真骨頂は、何といっても広島を代表する食文化の濃密さにあります。観光ガイドの定番から地元サラリーマンが足繁く通う隠れ家まで、外せない名店がコンパクトなエリアに密集しています。
「お好み村」で迷わないためのおすすめ店舗
ビルの2階から4階にかけて、約20数軒のお好み焼き店が所狭しと鉄板を並べる「お好み村」。「観光客向けで地元民は行かないのではないか」という穿った見方をされることもありますが、それは早計です。創業数十年を誇る老舗各店は独自の出汁、麺の焼き加減、特注のサンフーズ製ソースに強烈なプライドを持っています。
なかでも、豚肉の旨味をじっくり麺に吸わせる丁寧な焼きで知られる「大樹」や、キムチやニンニクの効いたトッピングで若い世代を惹きつける「八戒」、アットホームな接客とふんわりした焼き上がりが評判の「あとむ」は、地元リピーターも太鼓判を押す実力派です。席数が限られるため、週末の18時から20時のピークタイムを外し、少し早めの夕方か21時以降を狙うのがスムーズに入店するコツです。
熱気あふれる居酒屋人気店と深夜のシメ事情
お好み焼きだけでなく、瀬戸内の海の幸を味わえる大衆居酒屋も新天地の魅力です。中央通りから一歩入った路地には、朝獲れの小鰯(コイワシ)の刺身や広島名物ウニクレソン、穴子の白焼きをリーズナブルに提供する酒場が点在しています。赤提灯が灯る老舗居酒屋は、仕事帰りの地元客の熱気で連日満席の盛況を見せています。
そして、夜が更けた新天地で外せないのが深夜ラーメン・シメ麺文化です。広島といえば濃厚な豚骨醤油ラーメンが伝統ですが、新天地周辺では「広島流激辛つけ麺」や「汁なし担々麺」をシメに選ぶのが鉄板コースとなっています。冷水で締めた極太麺を真っ赤な激辛タレにくぐらせて食べるつけ麺店は、深夜2時を過ぎても行列ができるほどの人気を博しています。翌朝の胃もたれを恐れず、ピリリとした刺激で夜を締めくくるのが広島ナイトの醍醐味です。