かつては「専用粉を使うのが当たり前」とされていた粉もの料理の世界に、大きな地殻変動が起きている。クックパッドやクラシルといった大手レシピプラットフォームでは、ストック食材を自在に転用するアレンジ検索が日常的なスタンダードとなった。
お好み焼き粉には小麦粉のほか、昆布やかつおのエキス、膨張剤、さらには山芋粉末など、何重もの旨味とふんわり感を支える要素が凝縮されている。本来、ふっくら厚めに焼き上げることを目的に設計されたこの粉を、薄くカリッと仕上げる韓国料理へスライドさせる試みは、いわば家庭のキッチンで起きている静かなイノベーションだ。