日本のフィットネスシーンを牽引してきたゴールドジムのフロアでも、明らかな地殻変動が観察できる。かつては分厚い胸板や逞しい腕周りを目指すハードコアなトレーニーの独壇場だったフリーウェイトエリアに、今や洗練されたボディラインを求める一般層が列をなしている。マシンの使い方一つにしても、ただ重い負荷を挙上する時代は終わった。
現場のパーソナルトレーニングで今最も重視されているのは、関節の可動域と狙った筋繊維の意識的な収縮だ。トレーナーたちはクライアントに対し、単なるベンチプレスではなく、肩甲骨の下制を保ちながら脇の付け根に負荷を集中させる特殊なアングルを指示する。重さの追求から質の追求へ。最前線のジムでは、ハミ肉対策が本格的なアスリートレベルの緻密さで指導されている。