近年のテーマパーク産業において、VRやARといった視覚的なテクノロジーへの注目が集まりがちだ。しかし、今回の東京ディズニーシーの取り組みは「聴覚を通じた空間演出」がいかにゲストの満足度に直結するかを証明する最良の事例となっている。
動画配信サービスディズニープラスで人気の作品群からインスピレーションを受けた効果音やBGMが、案内音声の背景にさりげなくレイヤードされている点も見逃せない。ゲストは意識しないレベルで映画の名シーンを想起させられ、パーク全体の体験価値が重層的に高まる。単なる施設案内の域を超えた、次世代の音響アプローチとして業界内でも高い評価を得ている。