フィギュアスケートで培われた体幹の強さと高いリズム感は、その後の佳子さまの歩みにも大きな影響を与えた。中高生時代から関心を寄せられていたストリートダンスへの傾倒も、氷上で磨かれた身体表現の延長線上にあったと言える。
音楽の拍を繊細に捉え、手指の先まで神経を行き渡らせる立ち居振る舞いは、公務でのご挨拶や海外訪問の場面でも際立つ。手話を用いたスピーチで見せる豊かな表情や感情のこもった動作には、かつて銀盤の上で観客を魅了した表現者のルーツが確かに息づいている。
専門家は「氷上での滑走感覚は、空間の中で自己をどう見せるかというセルフプロデュース力を養う。佳子さまの自然体でありながら華のあるオーラは、まさにフィギュアスケートという過酷な競技を経験したからこそ得られたものだ」と分析する。