階級社会。そう表現しても過言ではない。
アムウェイでは、年間売上や下位組織の育成数に応じて「ピンレベル」と呼ばれる称号が付与される。SP(シルバー・プロデューサー)から始まり、DD(ダイレクト・ディストリビューター)、エメラルド、ダイヤモンド、そしてクラウンへと昇格していく仕組みだ。
公表されているデータや業界の一般的な試算によれば、各レベルの平均年収のイメージは以下のようになる。
DD:約200万〜400万円。専業で食べていくには厳しい水準だ。
エメラルド:約800万〜1,500万円。サラリーマンの上位層に並ぶ。
ダイヤモンド:約2,000万〜3,000万円。ここに来て初めて「成功者」の仲間入りを果たす。
クラウン・アンバサダー:5,000万円〜数億円以上。組織の頂点だ。
だが、数字の裏には罠がある。これらはあくまで「年間の総報酬」であり、ここからグループ維持のためのイベント費用、自社製品の自家消費分、下位会員への接待費、交通費、さらには確定申告時の税金が引き落とされる。手元に残る純利益は、外見上の華やかさから想像するほど多くないケースも少なくない。