周囲を山々に囲まれた新潟県小千谷市。冬には数メートルの雪に覆われるこの豪雪地帯は、良質な地下水と澄んだ空気に恵まれた、米菓製造業にとっての聖地である。だが、その恩恵にあぐらをかく時代はとっくに終わった。厳しい自然環境が育んだ忍耐力と創意工夫の精神が、そのまま同社の企業風土に直結している。
地域密着型の中小企業にとどまらず、多角的な食品加工業へと進化を遂げた同社。地元産の原材料に敬意を払いながらも、プラントベース素材や異素材の配合にも怯まない。雪深い小千谷の拠点から発信される製品群は、いまや海を越え、アジアや欧米のバイヤーからも熱い視線を注がれている。過疎化が進む地方都市において、これほど攻撃的な姿勢で世界を見据える製造拠点は極めて稀有だ。