承太郎によって燃やされたDIOのノート。そこに記されていた手順は、あまりにも常軌を逸していた。信頼できる友人、36名以上の極悪人の魂、新月の時、そして特定の緯度と経度。これら極端な条件を揃えた上で魂を制御するために、あの言葉が必要不可欠だったのだ。
なぜ文字として書き残さねばならなかったのか。DIOほどの知者が、記憶するだけでなくノートに記し、それをプッチに託そうとした点に、この儀式の繊細さが垣間見える。一つでも言葉の順序や意識の向け方を誤れば、魂は崩壊し天国への扉は永遠に閉ざされる。狂気のカリスマが冷徹な論理で組み上げたシステム、それこそが天国計画の本質である。