ネット黎明期からSNSを爆笑と困惑の渦に巻き込んできたのが、地方都市の遊園地やショッピングモールに出没する中国偽ピカチュウ像の現在です。かつて北京の石景山遊園地などで目撃された「耳が異様に長く、手足が人間のようなプロポーションの黄色い生物」や「目の焦点が合っていない不気味な造形物」は、日本のテレビ特番やネット掲示板で「邪神像」と呼ばれ、格好のネタとして消費されてきました。
SNSや現地在住者のレポートを検証すると、現在の大都市圏(上海、北京、深圳など)において、こうしたあからさまな中国テーマパーク偽キャラクターはほぼ姿を消しています。理由の一つは、スマートフォンの普及による「晒し」のリスクです。現地の若者層にとっても、粗悪なパチモンは「国の恥」「ダサい」という認識が定着しており、施設側が客足を落とす要因にしかならなくなったためです。
しかし、監視の目が届きにくい内陸部や3級・4級都市のローカルな縁日、移動遊園地では、今なお奇妙なピカチュウが目撃されています。海外のファンコミュニティ(Redditなど)でも、パチモンピカチュウ画像比較のスレッドが定期的に立ち上がり、「なぜ耳の先端が黒ではなく赤なのか」「ピカチュウとドラえもんが融合したキメラが存在する」とシュールな面白がり方をされるなど、ネットの反応と海外の評判は呆れとエンタメ的消費が入り混じった複雑な様相を呈しています。