植え付けから十数年が経過し、「大きくなりすぎて通路を塞いでいる」「下枝が枯れて樹形が崩壊した」という古木には、太い幹まで深く切り詰める強剪定(きょうせんてい)が必要です。
つつじは萌芽力(ほうがりょく:古い枝から新しい芽を吹く力)が非常に強い樹種であるため、適切な時期を選べば太い幹元まで切り戻しても再生が可能です。強剪定の適期は以下の2つの期間に限られます。
- 適期1(花直後の5月中旬〜6月上旬):開花を見届けた直後に実施。その年の成長期を通じて新しい枝葉を十分に伸ばす期間を確保できます。
- 適期2(春の芽吹き前・3月下旬〜4月中旬):休眠から覚めて樹液が動き出す直前。その年の花は諦めることになりますが、樹木へのダメージを最小限に抑えて力強く芽吹かせることができます。
強剪定を行う際のポイントは、一気にすべての枝を地際まで切るのではなく、必ず緑の葉が残る節の上、または将来伸びてほしい方向の小枝を残して切り戻すことです。切り口が親指以上の太さになる場合は、病原菌の侵入や水分の蒸散を防ぐために市販の「癒合剤(ゆごうざい)」を塗布して保護します。