かつて1斤100円台前半で購入できた時代を知る読者からは、「値上がりして高くなった」という印象を持たれることもあります。しかし、ここに至る価格改定には世界的な経済環境の変化と、品質を維持するための明確な理由が存在します。
輸入小麦の政府売渡価格の上昇、バターや生クリームなどの乳脂肪分価格の高騰、包装フィルムや物流エネルギー費の上昇という3重苦のなか、セブン&アイ・ホールディングスは単なる価格引き上げではなく「製法の抜本的な見直しによる商品価値の向上」を選択しました。
セブンプレミアムの食パンが美味しいと評価される最大の要因は、小麦粉の一部に熱湯を加えて練り上げる「湯種(ゆだね)製法」の採用にあります。この工程により、デンプンが十分に糊化し、しっとりとしたみずみずしさと心地よいもっちり感が生まれます。
さらに、金の食パンにおいては、北海道産生クリームやフランス産発酵バターを惜しみなく配合し、はちみつを加えることで、耳まで柔らかく口どけの良い食感を実現しています。製造元には国内トップクラスの製パン技術を持つ山崎製パンや敷島製パンなどの大手メーカーが名を連ねており、徹底した衛生管理と高度なブレンド技術が安定した美味しさを支えているのです。