ネット検索で「ブックオフ 服買取 評判」と入力すると、サジェストの上位に「ひどい」「値段がつかない」といったネガティブな検索ワードが並びます。フリマアプリで1着1,000円前後の取引履歴がある洋服を数十着持ち込んだにもかかわらず、合計買取額が数百円にとどまったという投稿は、X(旧Twitter)やYahoo!知恵袋でも定番のトピックです。
この「安すぎる査定」が生じる最大の要因は、ブックオフが採用しているアパレル再販の収益構造と在庫リスクの管理手法にあります。古着は本やゲームソフトと異なり、同一商品でも着用感、毛玉、色あせ、型崩れなどの個体差が極めて激しく、1点ごとの検品・値付け・ハンガー掛け・陳列に膨大な人件費が発生します。さらに、売り場スペースを占有し続ける回転率の低さは、小売店舗にとって致命的な固定費負担となりかねません。
こうした構造上、ブックオフのアパレル査定では「店頭ですぐに回転する見込みが薄い衣料」や「中古需要の低いノーブランド衣類」に対して、再販利益ではなく1着1円〜5円の資源回収価格(ウエス化や海外輸出スキームを前提とした引き取り価格)が機械的に割り当てられます。利用者は「まだ着られる服を売った」という金銭的期待を抱いているのに対し、店舗側は「再販困難な布地を引き受ける処理代行」に近い感覚で価格を設定しているため、両者の間に決定的な心理的乖離が生まれるわけです。