「俺は人間をやめるぞジョジョ」なぜ言った?ディオ吸血鬼化の真相

「俺は人間をやめるぞジョジョ」なぜ言った?ディオ吸血鬼化の真相

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インターネット上の掲示板やSNSでは、時折「ディオは最初から吸血鬼になりたくて石仮面を手元に置いていた」という誤解が見受けられます。しかし、原作を精読すれば明らかなように、ディオが石仮面の真の力を知ったのは、ジョースター邸へ戻る直前の完全なアクシデントでした。

もともと石仮面は、ジョナサンが考古学の研究対象として自室の壁に掛けていた古代遺物でした。少年時代、ディオは血液が付着すると仮面から骨針が飛び出す仕組みを目撃しており、「頭蓋骨の急所を貫いて脳を破壊する暗殺器具」だと誤認していたのです。オウガーストリートで毒薬を入手したディオは、ジョナサンを事故死に見せかけて始末するための「証拠の残らない凶器」として仮面を持ち出しました。

ロンドンの路地裏で酒に酔ったディオは、通りすがりの浮浪者(チンピラ)を相手に人体実験を試みます。仮面を被せ、ナイフで傷つけた浮浪者の血を浴びせました。脳を刺し貫いて即死させるはずが、起きたのは信じがたい怪異でした。老いた浮浪者は骨針によって脳の未知のツボを突かれ、筋骨隆々の超人的肉体を持つ吸血鬼へと変貌。ディオの頸動脈に指を突き刺し、血を吸い尽くそうと襲いかかってきたのです。

昇ったばかりの朝日に救われ、浮浪者が灰となって崩れ去ったとき、ディオは戦慄とともに確信しました。
「これは人間を殺す道具ではない……人間を超越した不死身の超生物を作り出す器具だ」

つまり、ディオはあらかじめ吸血鬼になる野望を抱いていたのではなく、「毒殺計画の破綻」という最悪の窮地に立たされた瞬間に、直前で目撃した怪奇現象の記憶を即座に引き出し、破滅を勝利に変える博打へと転換したのです。この恐るべき機転と土壇場での決断力こそが、ディオ・ブランドーという悪のカリスマの真骨頂と言えます。

伊藤 翔太
著者

伊藤 翔太

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。