検索エンジンで「ちびまる子ちゃん おばあちゃん」と検索すると、サジェストワードに「死亡」という不穏な単語が表示されることがあります。しかし結論から述べると、作中でおばあちゃんが死亡した事実は一切なく、完全なデマ・誤認です。
なぜこのような都市伝説が生まれたのか、背景には2つの明確な要因が存在します。
第一に、「出番の控えめさ」です。友蔵がまる子と一緒に出かけたり、大袈裟なリアクションでストーリーを牽引するのに対し、こたけは家の中で静かにお茶を飲んでいる場面が多く、1話を通じてセリフが一言だけ、あるいは画面の隅に座っているだけという回も珍しくありません。この露出度の差から「最近見かけないが、亡くなったのでは?」と勘違いするライト層が定期的に検索したことが要因です。
第二に、「原作者・さくらももこ氏のリアルエッセイとの混同」が挙げられます。さくらももこ氏の大ベストセラーエッセイ『もものかんづめ』内の有名作「メルヘン翁」では、実際の祖父が亡くなった際のドライな家族模様が赤裸々に描かれ、社会的に大きな反響を呼びました。この「エッセイでの祖父の逝去」という強烈なインパクトが人々の記憶の中で曖昧になり、「アニメの祖父母のどちらかが亡くなったのではないか」という誤った情報変容を引き起こしたのです。
実際のアニメ本編において、おばあちゃんは健康そのものであり、まる子の相談相手として元気に登場し続けています。