御札を安置する際、古くから基本とされるのが「方角」と「高さ」です。迷ったときは御札飾る方角南向き東向きを厳守することが大原則とされています。
具体的には、御札の正面(文字が書かれている面)が「南」または「東」を向くように配置します。南向きにする場合は部屋の「北側の壁」、東向きにする場合は「西側の壁」に背を預けて設置する構造です。南は一日の中で太陽光が最も強く降り注ぐ陽気の方角であり、東は朝日が昇り生命力と活力が満ちる方角を意味する古代信仰に由来しています。
一方で、タブー視される御札向き北向きNGの真相については、単なる迷信ではなく日照条件と陰陽の論理が背景にあります。御札の正面が北を向く(南側の壁に背を預ける)配置は、御札が日光を受けにくく日陰の冷気に向き合う形となるため、「陰が極まる配置」として伝統的に避けられてきました。ただし、マンションの間取り上どうしても北向きしか選べない場合でも、決して絶望する必要はありません。神職の証言でも「方角にとらわれすぎて不衛生な暗所に置くより、明るく清浄な場所で心を込めてお祀りするほうが神意に適う」と語られています。
また、御札高さ目線より上の理由は極めて明確です。神様を見下ろす形になることは不敬にあたるため、家族の中で最も背が高い人の目線よりも一段高い位置(概ね床から180cm〜200cm以上の高さ)を確保することが礼儀作法とされています。