偽警告画面に遭遇した際、悪質なスクリプトによって「戻るボタンが利かない」「ダイアログをいくら閉じても再出現してSafariのウイルス警告が消えない」という膠着状態に陥ることがあります。この場合に絶対にやってはならないのは、画面内に表示されている「OK」「キャンセル」「更新」といったボタンを触ることです。詐欺グループはキャンセルボタンのリンク先にも不正なリダイレクトを仕組んでいます。
画面が固まって動かない場合は、以下の手順でブラウザを強制リセットしてください。
- ブラウザをタスクキルする:画面下部から上へスワイプ(ホームボタンがある機種はホームボタンをダブルクリック)し、マルチタスク画面からSafariのウインドウを上へ放り投げるようにスワイプして強制終了させます。
- 履歴とWebサイトデータを消去する:iPhoneの「設定」アプリを開き、「Safari」>「履歴とWebサイトデータを消去」をタップします。期間は「すべての履歴」を選択して消去を実行してください。
- Safariを再起動する:これで詐欺サイトのキャッシュと不正なスクリプトが完全に破棄され、安全な初期画面で起動できます。
問題は、動転してiPhoneの警告をタップしてしまった場合です。どこまで操作を進めてしまったかによって、リスクレベルと取るべき対処法は異なります。
- リンクをタップして別のページが開いただけの場合:
個人情報を入力したり、何かをダウンロードしていなければ実害はゼロです。前述の手順でタブを閉じ、履歴消去を行えば完了です。 - App Storeへ飛ばされ、アプリをインストールしてしまった場合:
多くの場合、不要なクリーナーアプリや高額なセキュリティアプリをインストールさせられています。直ちにホーム画面からアプリを削除(アンインストール)してください。さらに重要なのは、定期購入(サブスクリプション)が勝手に開始されていないかの確認です。「設定」>「自分のApple ID(最上部の名前)」>「サブスクリプション」を開き、身に覚えのない週額1,000円前後の高額課金が有効になっていないか確認し、存在する場合は即座に「サブスクリプションをキャンセル」してください。 - 警告画面に記載された電話番号に電話をかけてしまった場合:
典型的な「サポート詐欺」の手口です。通話を直ちに切断してください。相手が「遠隔操作アプリを入れてください」「コンビニで電子マネーカード(Apple Gift Card等)を買って番号を教えてください」と要求してきても、1円たりとも支払ってはなりません。万が一、通話中にクレジットカード番号やApple IDのパスワードを口頭で伝えてしまった場合は、即座にカード会社へ連絡して利用停止手続きを行い、Apple IDのパスワードを別端末から変更してください。