検査陰性でも症状が続く真相|偽陰性が起きる理由と正しい対処法

検査陰性でも症状が続く真相|偽陰性が起きる理由と正しい対処法

検査陰性でも症状が続く真相|偽陰性が起きる理由と正しい対処法を徹底追究! 読者が気になる 重要ポイントを凝縮して配信します。

感染症だけでなく、健康診断や人間ドックの現場でも偽陰性は深刻な課題です。特に留意すべきはがん検診の見落としリスクです。

日本の女性に多い乳がん検診において、見落としの要因として注目されているのが「デンスブレスト(高濃度乳房)」と呼ばれる乳腺密度の問題です。乳腺組織と腫瘍(がん)は、どちらもマンモグラフィ画像上で「白く」描出されます。乳腺が発達している40代前後の女性の場合、乳腺の白さに腫瘍の白さが紛れてしまい、しこりが存在していても検出できない偽陰性が生じやすくなります。日本乳癌学会などの知見でも、高濃度乳房の受診者に対しては、超音波(エコー)検査の併用が強く推奨されています。

また、大腸がんのスクリーニングとして標準的な便潜血検査も万能ではありません。早期の大腸ポリープやがんは、必ずしも常に出血しているわけではありません。便の通過時に病変部が擦れて出血しなければ、検便スティックには何も反応せず、結果は「陰性」と印字されます。大腸がん患者の約15〜20%は便潜血検査ですり抜けていると推計されており、検査結果の陰性を理由に排便習慣の変化や腹痛といった初期症状を無視することは極めて危険です。

「検診を受けているから100%予防できている」という誤解を捨て、検診の手法ごとの「死角」を把握しておくことが、自らの命を守る第一歩となります。

鈴木 陽菜
著者

鈴木 陽菜

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