都市部の住宅街や大きな公園で、灰色の頭部に黒いキャップをかぶり、上品な水色の翼と非常に長い尾羽をひるがえして飛ぶ鳥を見かけたら、それはカラス科のオナガです。全長は約37cmに達しますが、その半分以上を優美な尾羽が占めています。
見た目の美しさとは対照的に、鳴き声は「ギィーッ、ギュイギュイ」と濁ったダミ声で鳴くギャップが大きな特徴です。実は、オナガの生息地には日本の鳥類学における大きな謎が存在します。1970年代以前は本州全域で見られましたが、1980年代以降に西日本から突如として姿を消し、現在はほぼ東日本(中部地方以北)にのみ定着しています。西日本で似た鳥を見かけた場合は、後述する別種の可能性が高くなります。