二子玉川きぬたま遊び村を徹底取材|泥と焚き火が子どもを魅了する訳

二子玉川きぬたま遊び村を徹底取材|泥と焚き火が子どもを魅了する訳

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世田谷・二子玉川で話題の「きぬたま遊び村」は一体なぜ子どもを惹きつけるのか。その答えは、大人の都合で設計された遊具をあてがうのではなく、子ども自身が環境を能動的に作り変えるプロセスにあります。きぬたま遊び村の泥遊びや焚き火といった自由すぎる体験の真相を取材すると、一般的な都市公園では禁止されている要素こそが、子どもの探究心の起爆剤になっている実態が浮かび上がってきました。

広大な原っぱの一角には、子どもたちがスコップやシャベルで掘り進めた巨大な泥溝があります。ホースから引き込まれた水が泥水となって流れ込むと、幼児から小学生までが躊躇なく裸足で飛び込み、泥団子を作ったり、全身に泥を塗りたくったりして歓声をあげます。都市生活では極度に忌避されがちな「泥にまみれる」という行為が、ここでは最高の自己表現として全肯定されます。

さらに現場の象徴となっているのが、常設された焚き火場です。マッチを擦って小枝に火をつける作業から、火力を維持するための薪くべまで、子どもたちは自らの手で火をコントロールする術を学びます。焼き芋を焼いたり、持参したマシュマロを炙ったりする香ばしい煙のなかで、子どもたちは単なる「危険物」ではない「生活の道具」としての火の性質を体感していきます。世田谷区プレーパークの先駆的スピリットを受け継ぎ、多摩川河川敷のオープンスペースと融合させたこの環境が、子どもの本能的な冒険心を強烈に揺さぶるのです。

中村 さくら
著者

中村 さくら

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。