世界三大時計の序列と資産価値|なぜロレックスは雲上に入らないのか

世界三大時計の序列と資産価値|なぜロレックスは雲上に入らないのか

世界三大時計の序列と資産価値|なぜロレックスは雲上に入らないのかの基本情報から最新動向までを徹底的にカバーしました。

高級時計の購入を検討する際、多くの人が直面するのが「なぜ世界で最も有名で換金性の高いロレックスが三大時計に入らないのか」という疑問です。ネット上では「ロレックスの格が落ちるから」「三大時計に及ばないから」といった極論も見受けられますが、時計業界の構造を知る専門家の見解は全く異なります。

結論から言えば、これは「優劣の差」ではなく、「目指すベクトルの違い(思想の壁)」です。

ロレックスは、年間推定100万本規模を製造する巨大マニュファクチュールであり、標榜するのは「地上最強の実用時計」です。日差マイナス2秒からプラス2秒という極めて高精度の自社検定、堅牢なオイスターケース、過酷な使用環境に耐えうる耐久性、自動化ラインを極限まで高めた均一な品質管理において、ロレックスの右に出るブランドは存在しません。実用時計のカテゴリーにおいて、ロレックスは間違いなく世界の頂点に位置します。

一方、パテック フィリップの年間生産本数は約6万〜7万本、オーデマ ピゲは約5万本、ヴァシュロン・コンスタンタンに至っては約2万〜3万本程度に留まります。三大時計の評価軸は「壊れない実用性」よりも、「極小のパーツにいかに人の手で命を吹き込むか」「永久カレンダーやミニッツリピーターといった超複雑機構(グランド・コンプリケーション)を芸術の域まで昇華できるか」にあります。ロレックスが最高の「工業製品」を追求しているのに対し、三大時計は「伝統工芸の極致」を歩んでいるため、比較する土俵そのものが異なるのです。

斉藤 蓮
著者

斉藤 蓮

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。