紅白の出場者が発表されるたびに一部のネットメディアで取り沙汰されるのが、「NHKのK-POP過多批判」や「見えない枠組みが存在するのではないか」という根強い誤解です。しかし、音楽業界の構造を冷静に見つめ直すと、こうした見立てがいかに現場の現実から乖離しているかが分かります。
多くの人が見落としがちな盲点は、SEVENTEENが「事務所の力押しで送り込まれた既製アイドル」ではなく、「作詞・作曲・振付までを自ら手掛ける自主制作アーティスト」であるという根本的な事実です。楽曲プロデュースを担うウジを中心に、メンバー自身が自分たちの音楽的アイデンティティを構築してきたからこそ、そのパフォーマンスには他者を模倣できない血肉が通っています。
また、「韓国のグループばかり優遇されている」という言説も、グローバル化が進む現代の音楽ビジネスにおいては時代遅れの認識と言わざるを得ません。彼らの所属レーベルが展開する日本法人や国内プロモーターの緻密なローカライズ戦略、そして日本市場をリスペクトした継続的なスタジアム展開こそが結果を生んでいるのであり、国籍という属性だけで選定枠を推し量る論理はすでに破綻しています。