照射から2週間以上が経過しても毛がポロポロと抜ける気配が全くない場合、施術の失敗を疑う前に、以下の4つの客観的要因を切り分けて確認する必要があります。
まず考えられるのが、毛周期の巡り合わせです。人体の体毛のうち、レーザーが反応する「成長期」にある毛は全体の約15%から20%に過ぎません。残りの80%以上は、毛根が萎縮した「退行期」や毛が抜け落ちる準備をしている「休止期」にあります。これら成長期以外の毛にいくらレーザーが照射されても、毛母細胞まで熱が十分に伝達されないため、ポロポロと抜ける現象は起きずにそのまま伸び続けます。
2つ目は、毛質とメラニン色素の濃度不足です。二の腕や背中、顔などの産毛は、メラニン色素の量が極めて少ないため、レーザーの光エネルギーを熱へと変換しきれません。剛毛部位のように急激な破壊が起きにくいため、明確なポロ期を自覚できないまま徐々に薄くなっていく傾向があります。
3つ目は、肌の極度な乾燥です。肌が乾燥して角質層が硬化していると、毛穴の出口が塞がれ、死んだ毛が内部に引っかかって排出が滞ります。保湿を怠っている人ほど、毛が抜け落ちるまでに3週間以上のタイムラグが生じる傾向があります。
4つ目として警戒すべきなのが、施術者の技術不足による照射漏れです。照射漏れを見分ける明確な基準は「毛の残り方」にあります。まばらに全体的な毛が残っている場合は毛周期の影響ですが、「一本の直線状に毛が帯状に残っている」「直径数センチの四角いブロック状で毛が手つかずになっている」場合は、ハンドピースの打ち漏らしである可能性が極めて濃厚です。
もし直線的な照射漏れが疑われる場合は、自己処理(シェービング)を一切行わず、毛が生え揃った状態のまま照射後3週間〜4週間以内に施術クリニックへ連絡してください。多くの良心的な医療機関では、施術後4週間以内であれば医師の目視確認を経て無料の再照射保証を提供しています。