なぜ急変?自己愛性パーソナリティ障害の男性の特徴とモラハラ対処法

なぜ急変?自己愛性パーソナリティ障害の男性の特徴とモラハラ対処法

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SNSやネット掲示板などでは「自己愛性パーソナリティ障害の人間は生まれつきのモンスター」「絶対に勝てない冷酷なサイコパス」といった極端な言説が散見されます。しかし、これは心理学的な実態を正確に捉えていません。サイコパス(反社会性パーソナリティ障害)が他者からの評価に無関心であるのに対し、自己愛性パーソナリティ障害の人間は、病的なまでに他者の視線と評価に依存しています。

彼らが尊大に振る舞う根本的な原因は、自己肯定感の肥大ではなく、むしろ「中身が空っぽであることへの恐怖」です。自己愛性パーソナリティ障害の見捨てられ不安の原因は、幼少期の養育環境に起因することが少なくありません。無条件の愛情を注がれず、「テストで良い点を取ったときだけ褒められる」「親の理想通りに振る舞うことだけを求められた」という条件付きの承認しか得られなかった経験が、脆弱な自己を生み出します。「特別でなければ見捨てられる、価値がない」という根源的な恐怖を隠蔽するために、誇大な鎧を身にまとっているのです。

この歪んだ防衛機制が破綻したとき、自己愛性人格障害の男性の末路は極めて悲惨なものとなります。若さや役職、容姿や経済力といった「他者を威圧する外的な武器」を持っている間は取り巻きを維持できますが、加齢に伴う退職、体力の衰え、社会的ポジションの喪失とともに、その虚構は崩壊します。周囲から人が潮を引くように去り、残されるのは誰からも相手にされない孤独と、底知れぬ被害妄想だけです。晩年には重度のうつ状態に陥ったり、医療関係者や介護スタッフに当たり散らすことでしか存在を誇示できない「孤立したモンスター」として終焉を迎えるケースが臨床上、極めて多く報告されています。

高橋 健太
著者

高橋 健太

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。