ネット上の簡易まとめ記事などでは、「ExcelでもCtrl + Shift + +で上付きになる」といった誤情報が散見されます。前述のとおり、これはセルの挿入ショートカットであり、編集モードの入り方や選択状態によってはシート全体のレイアウトを破壊する危険すら孕んでいます。
また、上付き文字解除ショートカットについての誤解も多く見受けられます。Wordにおいて上付き設定を解除する場合、もう一度同じCtrl + Shift + +を押すのが基本ですが、書式全体をプレーンな標準テキストへリセットしたいときはCtrl + Space(MacはCommand + Option + Space)を実行するのが最もクリーンな手法です。トグル操作を繰り返すよりも、不要なフォント装飾を根こそぎ初期化できるため、意図しない行間のズレやフォント崩れを防ぐことができます。
さらに、Wordの「数式ツール(Alt + Shift + = または Alt + ;)」で挿入される数式ブロック内の上付き文字と、本文フォントの上付き設定は内部構造がまったく異なります。数式エディタ内の文字は専用のフォント(Cambria Mathなど)に強制されるため、本文と同じフォント(明朝やゴシック)で注釈や単位を揃えたい場合は、数式ツールを使わずに本文中でショートカット操作を行う必要があります。