膝の立体的なドーム構造に長方形の湿布をそのまま貼ろうとすると、どうしても四隅にシワや隙間が生じます。この物理的な弱点を鮮やかに解決する裏ワザが、ハサミを使った「スリット(切れ目)加工」です。
最も汎用性が高く、プロの現場でも指導されるのが「上下左右のスリット法」です。湿布のフィルムを剥がす前に、四隅の角をハサミで丸く数ミリ切り落とし(角丸カット)、長辺と短辺の中央にそれぞれ1.5cm〜2cmほどの切れ目を入れます。これだけで、膝を曲げた際に切れ目部分が適度に開き、皮膚の曲面に吸い付くようにフィットします。
膝の皿を全体的にカバーしたい場合には、「X字カット」や「中央くり抜き(ドーナツ型)」が効果的です。湿布の中央にお皿が収まるように四方から切り込みを入れることで、関節の動きを阻害することなく患部を包み込めます。また、ドラッグストア等で入手可能なサージカルテープやネット包帯を上下の端に軽く添えるだけで、衣類との摩擦による端のめくれ上がりを完全に防ぐことが可能です。