原作の発行元である集英社と、丁寧な番組作りで知られるNHKがタッグを組んだこのプロジェクトは、ふたりにとって特別な経験となった。風変りで人間嫌いな露伴と、天真爛漫でありながら芯の強い京香。劇中での妙に噛み合う凸凹コンビのやり取りは、演技を超えたリアルなフィーリングの良さを画面越しにも漂わせていた。
現場での二人は、役作りについての議論を重ねる中で、作品に対する哲学や価値観を共有していった。奇想天外なミステリーの世界観を構築する緊張感の中で、お互いが「最も信頼できるパートナー」へと変わっていくのに時間はかからなかった。